(2013年2月15日 日経MJより)

イトーヨーカ堂がスマホアプリを使った集客に力を入れている
お買い得商品を紹介するチラシを毎日配信し、
ときに動画を使って商品の特徴を視覚に訴える

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それにより実店舗への誘導に加え、
ネットスーパーへの連動も加速する計画

かつては月、水、土の週3回折込チラシを配布していたが、
現在は毎週水曜日と不定期で週末出すのみとなっている

その代わり2年前に始めたチラシアプリでは毎日配信
しかも、折込チラシより先に情報を入手できる

また、動画も反響が良く
北海道フェアで店頭実演を動画配信したところ、
想定を上回る売れ行きとなった
また、実演の際に使用した調理器具は
わずか1週間で半年分も売れるという快挙も

また、昨秋に読売ジャイアンツのセ・リーグ優勝が決まった
直後の午後10時ごろ、
アクセスが跳ね上がった経緯もあり
“ネットで何か情報がでるんじゃないか”
という期待をもってもらっているという

消費者がネットで情報を得てから
行動するというパターンは定着していて、
ヨーカ堂もネットでの情報提供を重視している

また、アプリはウェブサイトと違って
情報を更新したことを通知する機能もあるため、
発信側が主体的に情報を提供できるという

今後はアプリの他にも
無線LANサービスを使って
抽選で買い物クーポン券があたるゲームなど、
様々なコンテンツを配信する
流通業界で、スマホ普及の流れにいち早く乗り、
アプリを通じて
消費者の懐にさらに近付いていく考えだ




店側の発信だけではない、
消費者側がメリットを感じるから利用する

また、日常のお得情報はもちろんだが、
便利な調理器具の紹介は嬉しいし、
普段使うことのない器具が売れたというところにとても納得する

よくホームセンターに行って色々な工具を見る機会があるが、
使い方を知っている人からするとなんてことのない器具が、
初めてみる私としてはなんて便利なんだ!と感動したりする

それが生活に必要な食に関わるアイテムならなおさら

以前は日用品購入は折込チラシが大きく支えていたが、
新聞購読が減っても、生活者が減っているわけではない現状

より生活者が活用しやすいツールを起用することで、
今までの顧客とこれからの顧客、双方にアプローチする必要がある

スマートフォンの普及を見据え、
2年前にチラシアプリを始めたのがイトーヨーカ堂

紙媒体とWebツールのバランスよい販促が必要な時代だと
改めて感じました


面白い、便利、話題性といっただけではなく、
使いやすい生活に密着したアプリは、
リアルな生活をより豊かに、より便利にする

また、本当に必要なこと、利便性を理解・体感してから
抽選やゲームなどを組み合わせる手法は、
より多くのターゲットに受け入れられる流れとも感じました

あくまでも、利用者が価値を感じてはじめて反響が出る
良いものを良いですよ!だけではなく、
価値をしっかり訴求していく販促が大切ですね

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