心に残るコピー

いま流行のコレで世界進出?


最近、コピーを考える上で


ちょっと気にしていることがあります。


それは「オノマトペ」です。 


人物04



「オノマトペ」???


解らない人にはヒントその1


宮沢賢治の作品にとても印象的に出てきます。 



ヒントその2
 


TV番組など食事のリポート時によく使われます。 



ヒントその3


 
商品のネーミングにもよく使われていますね!





はい「じっくりコトコト煮込んだスープ」


コトコトの部分。


つまり擬音語


「ぐったり」「へとへと」などの


擬態語を総称した言葉のことです。




昨今はメール、SNSなど短文コミュニケーションの発達で


「書き言葉」とは異なる


文字を入力する「打ち言葉」が誕生し、


短い「オノマトペ」が重宝されていることが


流行っている理由でもあります。




昨年6月のNHK「クローズアップ現代」の特集を


ご覧になった方も多いと思います。


今月12日には「朝日新聞」でも取り上げられていました。


記事によると、


日本語は擬態語が多いのが特徴だそうで


日本語の100語に1語は「オノマトペ」なんだそうです。


古事記の時代からあって、日本人の感覚に根付いているので


元はフランス語なんですが、今や日本ブランドといった感じでしょうか?




そういえば日本が世界に誇るコンテンツ


「カワイイ」の 象徴である


きゃりーぱみゅぱみゅ「ぱみゅぱみゅ」

「オノマトペ」ではないですか!




最新アルバムタイトルも

ピカピカふぁんたじん」!



ちなみにこのアルバム、世界15カ国・地域で

同時期にリリースされるそうで


ワーナーグループのトップのステュ・バーゲンCEOも

後押ししているらしいです。



つまり・・・日本独自に進化する「オノマトペ」が

カワイイ文化とともに

じわじわと拡がって、海外をドンドン席巻 、

がっつり世界共通語となって、

世界中のみんなが
ついつい文字入力してしまうのも

時間の問題ではないでしょうか!




最後に、


先日終わったワールドカップ ブラジル大会

日本対コートジボワール戦後の

内田選手のコメントでお別れです。


ゴリゴリと来て、最終ラインがズルズル下がり始めた・・・」






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言葉は正しく使いたい・・・が


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広告につきもののキャッチコピー。


キャッチコピーは言葉で成り立っています! 


(当たり前ですが・・・)




という訳で


先ほど、小学館の国語辞典「大辞泉」編集部から発表された


[本来とは異なる意味・言い方で使用される言葉ランキング]を紹介しながら


今回、言葉の勉強をしてみましょう。




それでは 早速第1位!


「ハッカー」


本来は「コンピューターやインターネットに詳しい人」だそうです。


本来とは異なる使い方は・・・


説明しなくても分かりますよね?




続きましては駆け足で発表!

「確信犯」「他力本願」「破天荒」




本来の意味はそれぞれ


「信念に基づいて正しいことだと思い込んでする犯罪」 


「自ら悟りを得るのではなく、仏の力によって救済されること」 


「だれもなし得なかったことをすること」 


 



こういうウンチク、


たまに聞くことがあって気に留めていても


ここまで間違いが浸透してしまったら、


本来の意味としてはなかなか使えませんね。


(使った後は必ず「本来の意味はね・・・」と説明も付け加えないと


話がトンチンカンになってしまいそうなので・・・)




その他「姑息」「失笑する」「敷居が高い」


「話のさわり」「なし崩し」「悪びれる」
がランクインしました。


(本来の意味は調べてみてください) 




[本来とは異なる言い方]では


1位 ×「間が持たない」⇒○「間が持てない」 


2位 ×「声をあらげる」⇒○「声をあららげる」  


3位 ×「足もとをすくう」⇒○「足をすくう」  などなど




というわけでまだまだランキングは続きますが




まとめとして


正しい言葉使いが大切ということは分かってはいますが


間違った使い方も大勢が占めれば


コミュニケーションとしての言葉が成り立たなくなってしまうので


変化していってもしょうがないのでは?


という気がします。


言葉っていうのは時代によってどんどん変わるものですもんね!




ただし、言葉を発信していく職業の私たちは


本来の意味・使い方を知っておくことは大事なことだと思います。





それでは最後に問題です。


以下の文章中おかしな箇所はいくつあるでしょうか?


答えはそのうち発表させていただきます。




「熱にうなされながらも、私は怒り心頭に達した。


しかし、よくよく考えてみれば、上には上がいるものだし、


愛想を振りまいてばっかりの私よりも、


押しも押されぬあの人の方が、よっぽど立派ではないか?


そう考えると私は死ぬほど恥ずかしくなった。」



 




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企業のキャッチフレーズ

今回はこの本を参考に!



_SS400_



タイトルにもある通り


「誰かに教えたくなる・・・」ということなので


教えたくなってしまった私が、


少しお教えすることにしましょう




と、その前に・・・みなさんがすぐに思いつくフレーズって何ですか?


「コ・コ・ロも満タンに・・コ・ス・モ石油


でしょうか?


それとも


「あなたと、コンビニ、ファミリーマート」?




昨年10月に実施された、日経BPコンサルティングの


「企業メッセージ調査2012」の結果では・・・

01_px400



これは、メッセージを聞いて企業名が分かるか?


という「企業名想起率」で調べたランキングですが


あまり浸透してなさそうなものもチラホラ・・・?




それでもフレーズをよく見ると


企業のメッセージが十分伝わってきます。




ヤマト運輸「場所に届けるんじゃない。人に届けるんだ。」


なんて私は企業フレーズとは知りませんでしたが


ヤマト配達員の熱い熱い思いが伝わってくるじゃないですか!




なるほど!先ほどの書籍に戻ると


“企業のキャッチフレーズとは、

企業とその製品を力強いフレーズで指す「雄叫び」”




と定義したいと言っています。


(まさしくヤマト運輸の「雄叫び」なんですね





また、メッセージの利点としては


くり返し発信することによる


ザイアンス効果もあります。


(くり返し接すると、好意度や印象が高まるというアレです)





前置きが長くなってしまいましたが


ここからは、私がチョイスした実際の世界一流企業のフレーズをご紹介します。



ジャガー(車)
「Don't dream it Drive it(憧れるな。乗ってみろ)」



ヒルトンホテル
「The places you'd rather be(行きたかった場所はそこにあります)」



ケロッグ(シリアル)
「The sunshine breakfast(お日さまの朝ごはん)」



ダンキンドーナツ
「Just the thing(まさにこれ)」



アマゾン・ドットコム
「Earth's biggest selection(地球最大の品ぞろえ)」




などなど・・・業種的には特にホテルや航空会社が、


それぞれ上手にラグジュアリー感のある企業の思いを伝えてました。





みなさんの会社は、


どんな「雄叫び」をあげているのでしょうか?




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ザッカーバーグと鴨長明

みなさまごきげんよう。

春は忙しい。
誰にも当然のことです。

寒い夜には雪が降るのと同じように。


そんな時、僕はマーク・ザッカーバーグ氏のことを考えます。
世界を震撼させるサービスを提供し続け
日々億千の耳目を集める多忙な日々。

それに比べれば
嗚呼なんと優雅な余暇に恵まれた毎日か、と。


そんなザッカーバーグ氏。
目にされた方も多いかもしれませんが
先日FacebookのIPO申請書類に添付されていた手紙に
こんな言葉が添えられていたそうです。

0208002

~Done is better than perfect.~

いかにもIT長者らしい
ドライで先進的な考え方です。
(ザッカーバーグ氏の言葉ではなくモットーとしてFacebook社に貼ってある言葉だそうですが)

ビジネスの世界は日々加速しており
いわゆる「やってみろ、形をみせろ、失敗して考えよ」
そんな風潮を象徴する言葉。

最近ではもはや
ブレスト(Brain Storming)なんて言葉すらもう古い!
机上で争う前に出してしまえ!
というある種乱暴なまでのスピード重視社会になりつつあるようです。


そんな考察のなか
かの歌人、鴨長明の「方丈記」を思い出しました。

「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。」

そう、長明は留まることを常と考えず
「世は常に流れていくものである」
と説いております。
これも時代は違えど「加速」の考え方。※解釈は筆者の独断によります。


昨今よく耳にする
決まった職場を持たないNomadワーカーといった
ビジネススタイルも「方丈記」の“手ぶら最速思想”に
基を同じくしているように思います。
tyoumei


だからといって
よっしゃ!スピードじゃー!!
ザクッと作ってリリースしたれー!
ではなく
加速は誰にでもできることではないということ。
とどまるところはとどまるということ。

その中で加速する社会に漕ぎ出しましょう。


よどみに浮かぶうたかたも“消えて結ばず”では
行く川の流れも糞もありませんから。


鴨長明著:方丈記
(引用:青空文庫 http://www.aozora.gr.jp/)
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言の葉は姿を変えつつも後の世に語り継ぐ。

みなさまごきげんよう。


突然ですが
どこかで聞いたことのある
有名なこの文言、

…色即是空、空即是色…なんちゃらかんちゃら

みなさまは般若心経をご存知ですか?

仏教の心髄を書き記したありがた~い教典なのですが
これが原文だとこう。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

仏説摩訶般若波羅蜜多心経
観自在菩薩行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄。舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。受・想・行・識亦復如是。舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。是故空中、無色、無受・想・行・識、無眼・耳・鼻・舌・身・意、無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。無無明、亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。無苦・集・滅・道。無智亦無得。以無所得故、菩提薩埵、依般若波羅蜜多故、心無罣礙、無罣礙故、無有恐怖、遠離一切顛倒夢想、究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多故、得阿耨多羅三藐三菩提。故知、般若波羅蜜多、是大神呪、是大明呪、是無上呪、是無等等呪、能除一切苦、真実不虚。故説、般若波羅蜜多呪。
即説呪曰、羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶。般若心経


(※Wikipediaより抜粋)

文字にして300字程度とはいえ、
んんん、現代人にはなかなか難読。

せっかくのありがたみが伝わりづらいかもしれません。

そんな般若心経ですが
今ネット上でこんな現代人向けの新訳が話題だとか。

般若心経現代語訳
http://news.livedoor.com/article/detail/5816750/

(元記事:livedoorニュース『超スゲェ「般若心経」知りたくないか ネットで反響、若者言葉の現代語訳』)


そう、ただ現代語に訳しただけではなく

まるでラップの歌詞のように、現代の我々に近い言葉で書き直されたものなんです。

これがなかなかいい!

最近では古典の難しい文学やなんかも
現代版とか、マンガ版とかでリライトされたものが多く出版されていますね。

少し前までは『そんなことは文学や歴史への冒涜だ!』

などとあまり受け入れられなかったのですが
完全な形ではないにしろ意味を伝えること。
入口として興味のきっかけを届けること。

これにも意味があることではないかと考えるようになりました。

結局言葉というものは人間が勝手に作り出したもので
その使い方や持つ意味といったものも
時代やその時に生きている人間にあったものに進化していく。

そもそも言葉だって
文字として記録される前から口から口に伝承されてきたもの。

そうなんです。
大切なのは、その意味が失われないこと。
意味を理解して後世に伝えていくこと。

言葉を扱う仕事をする人間として
改めて考えさせられる出会いでした。


以下、現代版『般若心経』
お時間のある時に是非。

超スゲェ楽になれる方法を知りたいか?
誰でも幸せに生きる方法のヒントだ
もっと力を抜いて楽になるんだ。
苦しみも辛さも全てはいい加減な幻さ、安心しろよ。


この世は空しいモンだ、
痛みも悲しみも最初から空っぽなのさ。
この世は変わり行くモンだ。
苦を楽に変える事だって出来る。
汚れることもありゃ背負い込む事だってある
だから抱え込んだモンを捨てちまう事も出来るはずだ。


この世がどれだけいい加減か分ったか?
苦しみとか病とか、そんなモンにこだわるなよ。


見えてるものにこだわるな。
聞こえるものにしがみつくな。


味や香りなんて人それぞれだろ?
何のアテにもなりゃしない。


揺らぐ心にこだわっちゃダメさ。
それが『無』ってやつさ。
生きてりゃ色々あるさ。
辛いモノを見ないようにするのは難しい。
でも、そんなもんその場に置いていけよ。


先の事は誰にも見えねぇ。
無理して照らそうとしなくていいのさ。
見えない事を愉しめばいいだろ。
それが生きてる実感ってヤツなんだよ。
正しく生きるのは確かに難しいかもな。
でも、明るく生きるのは誰にだって出来るんだよ。


菩薩として生きるコツがあるんだ、苦しんで生きる必要なんてねえよ。
愉しんで生きる菩薩になれよ。
全く恐れを知らなくなったらロクな事にならねえけどな
適度な恐怖だって生きていくのに役立つモンさ。


勘違いするなよ。
非情になれって言ってるんじゃねえ。
夢や空想や慈悲の心を忘れるな、
それができりゃ涅槃はどこにだってある。


生き方は何も変わらねえ、ただ受け止め方が変わるのさ。
心の余裕を持てば誰でもブッダになれるんだぜ。


この般若を覚えとけ。短い言葉だ。

意味なんて知らなくていい、細けぇことはいいんだよ。
苦しみが小さくなったらそれで上等だろ。
嘘もデタラメも全て認めちまえば苦しみは無くなる、そういうモンなのさ。
今までの前置きは全部忘れても良いぜ。
でも、これだけは覚えとけ。

気が向いたら呟いてみろ。
心の中で唱えるだけでもいいんだぜ。

いいか、耳かっぽじってよく聞けよ?


『唱えよ、心は消え、魂は静まり、全ては此処にあり、全てを越えたものなり。』
『悟りはその時叶うだろう。全てはこの真言に成就する。』


心配すんな。大丈夫だ。


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舞い上がれ「復興の狼煙」

みなさまごきげんよう。

今日は復興を目指す
東北の方々の力強い写真と
一言のコピー。

一枚のポスターに込めた大きな一歩
「復興の狼煙」ポスタープロジェクト
をご紹介したいと思います。

ピクチャ 1
ピクチャ 3
ピクチャ 4
写真は「復興の狼煙」ポスタープロジェクトより引用

どのポスターも
言葉の持つ力、一枚の写真の持つ力。
被災地の方々の逞しさを見事に伝えています。

見ているこちらまで、自分の立場に置き換えて力をわけてもらえるほど。

われわれは離れた場所から被災地をサポートし、
復興を目指す方々からエネルギーと活力を分けてもらう。

そんなかたちでの助け合いの関係に
この度の災害を経て
さらに一歩進んだ人と人の絆を感じてしまいます。


このポスターはwebから購入可能、撮影地となった自治体への寄付にあてられるほか
「盛岡市内各所、福島県に関連するイベント会場、東京のとある居酒屋、そして釜石市の災害対策本部と避難所に掲示(HP原文より)」されているとのこと。

街で目にされることがあった時には
みなさん一人ひとり
きっとなにかを感じ取ることができると思います。

(by hososhi)


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駄洒落系コピーは紙一重な芸術だ

こんばんは。

世の中にはいろいろなコピーがあって
まっすぐなものから、
技ありなもの。
1ワードにインパクトを込めたものや、
ショルダーで納得、といったもの。
など。

並べてみるとおもしろいんですが
いわゆる“駄洒落”をうまくつかったものが
最近ツボなわけです。

ここのところヒットしたのがこれ。
toshimaensuberu


















おもしろすぎるだろ!



過去にもワタクシ的うますぎ駄洒落コピーに
しろしろしろとうるさい人は、味にもうるさい。

ってのがありました。

なんのコピーだかわかりますか?

白岳さんの焼酎『しろ』のコピーです。

うますぎますねぇ。

こういった遊び心ってのは
クリエイターの技量はもちろん
広告主側の勇気も必要。

デイブ=スペクターさんよろしく
すべってしまえば
それこそまずいですからねぇ。

その分ヒットすれば
心に残る名コピーになるわけです。

我こそはという企業様。
ご用命はHososhiまで。

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なにも語らないコピー

広告には
購買意欲をそそるため

商品の良さを

他との違いを

いかに有用かを

語る言葉が必要です。

けれど、
あれもこれもと伝えすぎるのも
売り手の身勝手な押しつけになることも。

いかに言葉を削ぎ落として
『ポイントだけを効果的に伝えるか』も
重要な手法になってくるわけです。

究極がコレ。
IMG_9533

いやあブランド力ってのは
すごいものです。

by_hososhi


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