最近よく耳にする「ビッグデータ」。
ビジネスに活用する企業が増えており
国内で活用した場合
小売業などの販売促進の経済効果が
年間約7兆円に達するとも言われています。
(平成25年度版「情報通信白書」より)
上図:ビッグデータ流通量の推移(産業計)
(出典)総務省 平成25年「情報流通・蓄積量の計測手法の検討に係る調査研究」
では、ビッグデータとは何なのか?
今までのマーケティングデータとは何が違うのか?
ザックリと説明しますと
まず、スマホやポイントカード、ICカードなど
顧客接点がIT化してデータの質が変化し
膨大なデータが集積されるようになりました。
そして、そのIT化によって
分析した結果を
迅速にフィードバックできるようになりました。
そこで、今まで集積されたデータを有効に
事業に結びつけたいという意識が高まりました。
さらに、データ処理、分析するためのツールが
低コストで導入できるようになりました。
そんなこんなで
ソーシャルメディアデータやECサイトの購入履歴
もちろんポイントカードやICカードのデータ
GPSデータやログデータ
その他WEB上のありとあらゆるデータや
従来通りの顧客データなどが集められ
ビッグデータとして
活用され始めたということです。
上図:ビッグデータ流通量の推移(メディア別)
(出典)総務省 平成25年「情報流通・蓄積量の計測手法の検討に係る調査研究」
さてそれでは
各社のビッグデータ活用例を見てみましょう。
回転寿司の「あきんどスシロー」は
今まで店長の勘と経験に頼っていた需要予測を
すべての皿にICチップを取り付け
単品ごとに販売状況を管理。
売れ残りを減らし、
廃棄量をこれまでの4分の1ほどに削減達成しました。
ファミリーレストランの「ガスト」は
定期的に行われる「メニュー改定」に
Tポイントを用いたビッグデータを活用して
メニューの見直しや
リピーターの多い料理のフェアなどを行い
集客数アップ、増収益につなげています。
また、業績好調な「カルビー」は
「ポテトチップス」の材料となるじゃがいもの
疫病予測データと生育・栽培データなど
クラウド上で蓄積したビッグデータを
約1100の契約農家に発信して
疫病リスクを徹底的に抑え込み
原材料調達の安定化に努めています。
他にもいろいろ各社の事例がありましたが
どのようにデータを利用するのか模索しながらも
ビッグデータに注目している様が見受けられました。
尚、「セブン&アイグループ」では
オムニチャネル戦略と絡めて
向こう3年で、数百億円規模のシステム投資になる
ビッグデータを蓄積して分析・活用するための
インフラの構築を進めていくそうです。
データを活用している企業は
財務指標が他の企業より20%も上回っているといいます。
企業はビッグデータがもたらすビジネスチャンスを
掴まない手はありません。
全体を駆け足で紹介してみましたが
ビッグデータは奥が深いです。
興味を持った方は色々と調べてみてください。
ちなみに今後は
統計学者、データ分析の専門家など
「データサイエンティスト」という
人材の需要が大変見込まれているそうです。
う~ん「データサイエンティスト」・・・
カッコいい・・・・
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